スウェーデン中部の海岸「ヘーガ・クステン(高い海岸)」と、ボスニア湾を挟んだ対岸に広がるフィンランドの「クヴァルケン群島」は、最終氷期に大陸氷床の重みで沈み込んでいた大地が、氷の融解後に隆起を続けている世界でも有数の地殻変動の現場である。2つの地域は2000年と2006年に別々に登録され、現在は1つの世界遺産として扱われている。
Q. なぜ海岸が「隆起」しているのですか?
A. 最終氷期に大陸氷床の重みで沈み込んでいた大地が、氷が融けて重みから解放されたことで、ゆっくりと元の高さに戻ろうとしているためである(氷河性地殻均衡)。
Q. どのくらいの速さで隆起していますか?
A. 現在も年間8~10ミリメートルという、世界でも有数の速さで隆起が続いており、氷期の終わりから現在までに最大約285メートル隆起したとされる。
Q. 「デ・ギア・モレーン」とは何ですか?
A. 氷河が後退する際に残した、波状の畝がついた洗濯板のような氷堆石(モレーン)のことで、クヴァルケン群島で数多く見ることができる。
Q. スウェーデンとフィンランドはどう行き来できますか?
A. ボスニア湾を横断するフェリー(ウーメオ~ヴァーサ間、所要約3.5~4時間)が運航しており、2つの世界遺産エリアを海路で結んでいる。