ベトナム北部タインホア省に残る、胡(ホー)朝の短命な都であった石造城塞。
1397年、
胡季犛(ホー・クイ・リー)の命によりわずか3か月というごく短期間で建設されたとされ、1400年に胡朝が成立すると正式に都となった。
城壁には
長さ6メートル・重さ10〜20トンにも及ぶ巨石(最大のものは約26.7トン)が精緻に組み合わされ、東西南北4つの石門を築いている。
中でも3つのアーチを持つ南門は最大規模を誇り、
直線的な都市計画のもとで内城・外郭ラ・タインの城壁・南郊祭壇(ナムザオ壇)が一体的に配置された。
胡朝はわずか7年ほどで明の侵攻により滅んだが、この巨石建築は今も往時の技術力を伝えている。
2011年、東南アジアにおける石造都市計画の傑作として
世界遺産に登録された。
登録基準はii(文化交流の証拠)とiv(建築・技術・景観の顕著な例)。
【検定ここが出る】1397年にわずか3か月で建設された点、最大約26.7トンの巨石を組んだ城壁が残る点が問われやすい。