イタリア南部バジリカータ州、石灰岩の台地に刻まれた洞窟住居群サッシ・ディ・マテーラ。
旧石器時代にまで遡る
居住痕跡を持ち、8世紀頃から洞窟(グロッタ)を利用した居住が本格化した、
地中海地域で最も完全な形で残る洞窟居住集落とされる。
サッソ・カヴェオーゾとサッソ・バリサーノという2つの地区からなり、岩を穿った教会・修道院・庵室が数多く残る「岩窟教会公園」を伴う。
自然の地形に完全に適応した
ムルジェ台地の生態系との一体的な居住形態が評価されている。
20世紀半ばには衛生環境の悪化により全住民が移住させられたが、その後保存・再生の取り組みが進められた。
1993年、先史時代から続く洞窟居住文化を伝える遺産として
世界遺産に登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)、v(伝統的集落・土地利用の顕著な例)。
【検定ここが出る】旧石器時代から続く洞窟居住集落である点、20世紀に一度住民が移住させられた後保存が進んだ点が問われやすい。