スペイン領カナリア諸島、グラン・カナリア島中央部の山岳地帯に広がる先住民の聖域景観。
約1500の洞窟と、世界最大級の集中度を誇る約1000点の三角形の岩面彫刻が残り、神殿・聖域・穀物倉・墓域などからなる先住民文化の痕跡を今に伝える。
中心となる
リスコ・カイドの洞窟(第6洞)は、天井の開口部から差し込む太陽・月光が壁面に光の帯を投影する太陰太陽暦の観測施設として機能していたとされる。
先住民は紀元前後に北アフリカのベルベル系の人々が渡来して以来、孤立した環境の中で
独自の文化を発展させ、15世紀のスペイン人入植まで続いた。
洞窟住居や断崖に築かれた集落(トログロダイト集落)も良好に保存されている。
2019年、天文学的知見と結びついた先住民の精神文化を伝える景観として
世界遺産に登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)とv(伝統的集落・土地利用の顕著な例)。
【検定ここが出る】リスコ・カイド洞窟が太陰太陽暦の観測施設とされる点、約1000点の三角形岩面彫刻が世界最大級の集中度である点が問われやすい。