ロンドン南東部にあるグリニッジは、経度0度の基準線「本初子午線」が通ることで知られる世界遺産です。かつて航海と天文学の研究拠点として機能した王立天文台や、建築家クリストファー・レンによる17世紀の壮麗な建物群が今も残り、地球上の位置と時刻を測る基準を生み出した歴史的な場所として、1997年に文化遺産として登録されました。
Q. なぜグリニッジが本初子午線(経度0度)の基準地に選ばれたのですか?
A. 1884年にワシントンで開かれた国際子午線会議で、当時すでに多くの航海用海図がグリニッジ子午線を基準としていた実用上の理由などから、参加25か国の合意によりグリニッジを通る子午線が本初子午線に採択されたためとされる。
Q. グリニッジの世界遺産としての価値はどこにありますか?
A. 王立天文台や旧王立海軍大学、クイーンズ・ハウスなど17世紀を中心とした優れた建築群に加え、本初子午線とグリニッジ標準時(GMT)という世界の位置・時刻の基準を生み出した歴史的意義が評価されている。
Q. 王立天文台はいつ、何の目的で作られたのですか?
A. 1675年、国王チャールズ2世の命により、航海中に経度を正確に知る『経度問題』を解決するための天文観測拠点として設立された。初代グリニッジ王室天文官にはジョン・フラムスティードが任命された。
Q. グリニッジには誰でも見学できますか?
A. 王立天文台やナショナル・マリタイム・ミュージアムなどは一般公開されており、事前予約でのチケット購入が推奨される。本初子午線のラインは屋外に設置されており、上に立って記念撮影する見学者も多い。