石窟庵と仏国寺
Seokguram Grotto and Bulguksa Temple

概要

石窟庵と仏国寺は、朝鮮半島を統一した新羅王朝の都・慶州近郊、吐含山(トハムサン)に位置する仏教遺跡である。8世紀半ばに造営が始まったとされ、花崗岩を用いた精緻な石造技術と、幾何学的な比例に基づく設計思想を今に伝える。1995年に登録された韓国最初期の世界遺産の一つで、登録基準(i)(iv)により、新羅仏教美術の完成度の高さが評価されている。

基本情報
韓国
1995年:新規登録
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: 韓国
  • 登録状況: 1995年:新規登録
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅰ)、(ⅳ)
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詳細情報
751年に金大城によって建立が始められた寺院である。
花崗岩を組んで築いた人工石窟の中に本尊仏が安置されている。
数学的な比率に基づく精緻な設計が施されている。
多宝塔など石造美術の傑作が境内に残る。

もっと詳しく

伝承によれば、統一新羅の宰相であった金大城(キム・デソン)が751年に仏国寺の造営に着手し、その没後の774年に王室によって完成されたとされる。同時期に築かれた石窟庵は、山中に人工的に築かれた石窟寺院で、花崗岩の切石を360枚以上も積み上げて丸屋根(ドーム)状の主室を形づくる技術が用いられたと伝えられる。接着材にモルタルを用いずに石材同士を組み合わせて構造を支える手法は、当時の石造建築技術の高さを示すものとされる。

石窟庵の主室中央には花崗岩製の本尊仏坐像が安置されており、その配置や石窟全体の寸法には、円・正方形などの幾何学図形を用いた数理的な比例関係が意図的に取り入れられているとする研究がある。前室・通路・主室という空間構成も、参拝者の視線と光の入り方を考慮して設計されたと考えられている。

仏国寺の境内には、均整の取れた姿で知られる釈迦塔と、装飾性の高い意匠を持つ多宝塔という、様式の異なる二基の石塔が現存し、いずれも新羅時代の石造美術の到達点を示す作例とされる。世界遺産としては、寺院建築と石窟という異なる形式の仏教美術が一体で評価されており、登録基準(i)は人類の創造的才能を表す傑作であること、(iv)は建築様式の顕著な例であることを示している。

よくある質問

Q. 石窟庵と仏国寺はいつ、誰が建てたのですか?
A. 伝承では新羅の宰相・金大城が751年に着工し、774年に王室によって完成されたとされる。

Q. 石窟庵と仏国寺はどう違うのですか?
A. 仏国寺は山麓に建つ寺院建築群、石窟庵はその背後の山中に築かれた人工石窟の仏教遺跡で、両者は一体の世界遺産として登録されている。

Q. 見どころは何ですか?
A. 石窟庵の花崗岩ドーム構造と本尊仏坐像、仏国寺境内の釈迦塔・多宝塔などの石塔群が代表的な見どころとされる。

Q. 世界遺産の登録年と登録基準は?
A. 1995年に登録され、登録基準は(i)(iv)である。

旅行情報

仏国寺は慶州市内から車やバスでアクセスでき、拝観時間は季節により異なるがおおむね7:00〜18:00頃(冬季は7:30〜17:00頃)、入場料が必要とされる。石窟庵は仏国寺から車で約10分、徒歩では40分ほどの山道を登った先にあり、季節ごとに開場時間が異なる(例:3月中旬〜9月は6:30〜18:00頃)。両所とも入場料は別々に必要な場合が多く、訪問前に最新の時間・料金を確認することが望ましい。
写真
石窟庵と仏国寺
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