南イラクのアフワールは、チグリス・ユーフラテス両河が形成する4つの湿地帯と、シュメール文明の中心地であったウルク・ウル・エリドゥの3つの古代都市遺跡、合わせて7つの構成資産からなる複合遺産である。湿地には「マアダーン」と呼ばれる人々が葦の家と水上の暮らしを今も営む。2016年、文化・自然両面の価値が評価され、登録基準(iii)(v)(ix)(x)のもと世界遺産に登録された。
Q. 南イラクのアフワールとはどのような遺産ですか?
A. チグリス・ユーフラテス両河が形成する4つの湿地帯と、ウルク・ウル・テル・エリドゥの3つの古代都市遺跡、合わせて7つの構成資産からなる複合遺産で、2016年に世界遺産へ登録された。
Q. 「マアダーン」とはどのような人々ですか?
A. 湿地に暮らす「湿原のアラブ人」と呼ばれる人々で、葦で編んだ家屋や水上の移動手段を用いる独自の生活様式を9世紀以降営んできたとされる。
Q. 湿地はなぜ一時期失われたのですか?
A. 1990年代、当時のイラク政権による政治的な理由からの大規模な排水により湿地の大部分が失われたが、2003年以降の再冠水事業で一部が回復した。
Q. ウルクやウルにはどのような遺跡がありますか?
A. ウルクは楔形文字が生み出された地として知られる紀元前4~3千年紀の都市国家、ウルはシュメールの代表的な都市国家、テル・エリドゥはメソポタミア最古級の都市のひとつとされる。