ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院及び聖マーガレット教会
Palace of Westminster and Westminster Abbey including Saint Margaret’s Church

概要

ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院及び聖マーガレット教会は、ロンドン中心部に位置し、英国の歴史を象徴する複合的な建造物群です。1987年に世界遺産登録され、2008年には範囲拡大が行われました。現在は英国議会議事堂として使われる宮殿と、歴代の戴冠式の舞台となってきた寺院、庶民のための教会として機能してきた聖マーガレット教会が一体として評価されています。

基本情報
イギリス
1987年:新規登録,2008年:範囲拡大
検定ではここを覚えよう
  • 保有国: イギリス
  • 登録状況: 1987年:新規登録,2008年:範囲拡大
  • 区分: 文化遺産
  • 登録基準: (ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)
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詳細情報
ロンドンの中心には、英国政治の象徴であるウェストミンスター宮殿が建っている。
現在は国会議事堂として使用されている。
隣接するウェストミンスター寺院は、王の戴冠式が行われる場所である。
また聖マーガレット教会は、庶民の教会として機能してきた。

もっと詳しく

現在のウェストミンスター宮殿の大部分は、1834年の大火でほとんどの建物が焼失した後、建築家チャールズ・バリーと、内装デザインを手がけたオーガスタス・ピュージンによってゴシック・リヴァイヴァル様式で再建されたものとされる。火災を免れた11世紀建造のウェストミンスター・ホールなど、中世以来の遺構も一部残されている。

宮殿北端にそびえるエリザベス・タワー(通称ビッグベン)は、宮殿再建の一環として建設された時計塔で、「ビッグベン」は本来、塔内に設置された大鐘の愛称とされる。この鐘は重量13トンを超えるとされ、現在は事前予約制のガイドツアーで、334段の階段を上って鐘や時計機構を間近に見学することができる。

隣接するウェストミンスター寺院は、1066年のウィリアム征服王以来、歴代の戴冠式が行われてきた場所として知られる。戴冠の儀式に用いられる「戴冠の椅子」は1300年頃に製作されたと伝えられ、1308年の戴冠式以降、繰り返し使用されてきたとされる。寺院内にはシェイクスピアやディケンズ、ダーウィンなど、英国史に名を残す文人・科学者らの墓碑や記念碑も数多く設けられており、建築史・文化史双方の観点から重要な建物である。

寺院の傍らに建つ聖マーガレット教会は、中世以来、王侯貴族が礼拝するウェストミンスター寺院とは別に、庶民や地域住民のための教区教会として機能してきたと伝えられ、現在も英国議会と関わりの深い教会として使われている。世界遺産としての登録基準は、(i)人類の創造的才能を表す傑作、(ii)建築・都市計画上の交流に関する顕著な価値、(iv)歴史上の重要な段階を物語る建築物群、の3つとされ、中世から近代に至る英国建築史の展開と、立憲君主制・議会政治の歴史的な歩みを伝える舞台として評価されている(現在の英国の政治制度そのものへの評価ではない点に留意が必要)。

よくある質問

Q. ウェストミンスター宮殿は現在どのように使われていますか
A. 現在は英国議会(上院・下院)の議事堂として使用されており、政治の中心的な舞台となっています。

Q. ビッグベンとは何ですか
A. 厳密には、ウェストミンスター宮殿北端のエリザベス・タワー内に設置された大鐘の愛称で、塔全体を指す通称としても広く使われています。

Q. ウェストミンスター寺院はなぜ戴冠式の会場なのですか
A. 1066年以来、歴代の戴冠式が行われてきた伝統があり、1300年頃に作られたとされる戴冠の椅子が今も儀式に用いられています。

Q. 聖マーガレット教会はどのような教会ですか
A. ウェストミンスター寺院とは別に、中世以来、庶民や地域住民のための教区教会として機能してきたとされる建物で、現在も英国議会と関わりの深い教会として使われています。

旅行情報

ウェストミンスター寺院は月曜〜金曜が午前9時30分〜午後3時30分、土曜が午前9時30分〜午後3時(5〜8月は午後5時まで延長)を目安に一般公開されており、日曜日は礼拝のため観光目的の見学はできないとされる。入場料はオンライン事前購入で大人1名あたり30ポンド前後(時期によっては割引料金が適用される場合もある)が目安とされる。ビッグベン(エリザベス・タワー)の内部見学は事前予約制の90分間のガイドツアーのみで行われ、334段の階段を上るため11歳以上を対象としている。
写真
ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院及び聖マーガレット教会
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