バルカン半島、コソボ地域に残る中世セルビア正教の教会・修道院4件からなる遺産群。
デチャニ修道院は14世紀半ば、セルビア王
ステファン・デチャンスキのために建立され、後に王自身の廟ともなった。
ペーチ総主教修道院は
4つのドーム型聖堂からなる複合建築で、うち
十二使徒聖堂の13世紀のフレスコ画は、当時としては類を見ない記念碑的な様式で描かれている。
グラチャニツァ修道院、そしてプリズレンの
聖母リェヴィシュカ聖堂に残る14世紀初頭のフレスコ画は、東方ビザンティン様式と西方ロマネスク様式が融合した「パレオロゴス朝ルネサンス」と呼ばれる新様式を示す。
4つの聖堂は、13世紀から17世紀にかけてバルカン地方で発展したビザンティン・ロマネスク様式の教会建築と壁画芸術の到達点を伝える。
2004年にデチャニ修道院が単独で
世界遺産登録され、2006年に残る3件が追加登録された。
同年、資産の保全管理上の課題が生じているとして
危機遺産リストに登録された。
登録基準はii(文化交流の証拠)、iii(文明・伝統の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)。
【検定ここが出る】2004年のデチャニ単独登録から2006年に3件が追加され計4件となった点、プリズレンに残る聖堂の壁画が東西様式融合の「パレオロゴス朝ルネサンス」を示す点が問われやすい。