西アフリカ・ナイジェリア北東部アダマワ州、カメルーンとの国境に近いマンダラ山地の丘陵上に築かれた伝統集落。
16世紀にさかのぼる歴史を持ち、17世紀に成立した
ドゥル王朝のもとで、20世紀初頭まで製鉄業の
一大供給地として繁栄した。
集落の頂には、精神的・政治的指導者「ヒディ」の宮殿があり、モルタルを使わない
空積み(からづみ)の石造建築と、周囲を飾る陶製の祠が特徴的である。
段々畑による棚田状の土地利用が周囲の急峻な斜面に広がり、住民の暮らしと信仰、産業が一体となった
文化的景観を形成している。
1999年、
アフリカで初めて「文化的景観」として世界遺産に登録された事例となった。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)、v(伝統的集落・土地利用の顕著な例)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】ナイジェリアに所在しアフリカ初の「
文化的景観」登録事例である点、ヒディの宮殿を中心とする製鉄業ゆかりの集落である点が問われやすい。