パキスタン南部シンド州、かつての港湾都市タッタ近郊のマクリの丘に広がる巨大な墓廟群。
約10平方キロメートルの範囲に無数の墓・墓廟が集まる、世界有数の規模を誇る墓地遺跡とされる(総数は史料により幅があるが、数十万基規模とされる)。
14世紀から18世紀にかけて、王・太守・聖者・学者などのために築かれた煉瓦・石造の墓廟が、釉薬タイルなどで華麗に装飾されている。
建築様式にはイスラム建築の伝統に加え、
グジャラート地方由来のヒンドゥー的な意匠も取り入れられ、多文化的な折衷様式を示す。
かつてイスラム文化の中心地として栄えたタッタの繁栄を物語る墓地遺跡である。
1981年、シンド地方の文明を伝える遺跡として
世界遺産に登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)の単独基準。
【検定ここが出る】14〜18世紀の墓廟群からなる世界有数規模の墓地遺跡である点、イスラム建築にヒンドゥー的意匠が融合している点が問われやすい。