ケニア沿岸部、インド洋沿いの約200キロメートルに点在する10か所の聖なる森林群。
ミジケンダ族が16世紀頃に築いた
要塞化集落「カヤ」の跡を中心とし、20世紀前半までに集落としての使用は終えたものの、
祖霊の宿る聖地として今も崇められている。
円形の柵で囲まれた集落跡には住居跡や
長老の合議の場が残り、現在も「カヤ・エルダー」と呼ばれる長老会議が森の管理と儀礼を担う。
集落としての機能を終えた後、
信仰の対象としての性格を強めていった点が
文化的景観としての価値を高めている。
森は伝統的な信仰・儀礼の場であると同時に、周辺とは異なる原生植生を残す生態的な避難所ともなっている。
2008年、ミジケンダ族の精神文化と森林保全が結びついた聖地として
世界遺産に登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)、v(伝統的集落・土地利用の顕著な例)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】ミジケンダ族の集落跡が今も長老会議により管理される聖地である点、10か所の森として点在する点が問われやすい。