スイス東部、ザンクト・ガレン州などにまたがる山岳地帯に広がる地質遺産。
面積約32,850ヘクタールの範囲に、「グラールス・スラスト(
グラールスの衝上断層)」と呼ばれる地層の大規模な逆転現象が、ピッツ・ザルドナ付近を中心に約30キロメートルにわたり地表に露出している。
これは約2億5000万年前の古い岩盤(
ヴェルコーノ層)が、3500万〜5000万年前の若い岩盤の上に押し上げられたことで生じた現象で、アルプス造山運動を目に見える形で示す。
18世紀以来、地質学の研究対象として重視されてきた地球科学史上の
重要な観察地でもある。
断層帯は肉眼でも地層の境界線として明瞭に確認できる。
2008年、大陸プレートの衝突による造山運動の証拠として
世界遺産に登録された。
登録基準はviii(地球の歴史の主要な段階を示す顕著な例)の単独基準。
【検定ここが出る】「グラールス・スラスト」が古い岩盤が若い岩盤の上に乗り上げた逆転現象である点、18世紀から地質学研究の対象とされてきた点が問われやすい。