地中海東岸、レバノンの港湾都市ビブロス。
新石器時代から現代まで途切れることなく人が住み続けてきた、地中海屈指の
連続的居住都市である。
紀元前11世紀のアヒラム王石棺に刻まれた碑文は現存最古級のフェニキア文字資料の一つとされ、後の
アルファベットの起源を伝える重要な手がかりとなっている。
遺跡内には新石器時代の住居跡から、フェニキア時代の神殿・城壁、ローマ劇場、十字軍の城砦まで、各時代の重層的な遺構が残る。
古代地中海世界における交易と文字文化の伝播の中心地として、フェニキア文明の起源を物語る。
1984年、フェニキア文明の連続的な証拠を伝える都市遺跡として
世界遺産に登録された。
登録基準はiii(文明・伝統の証拠)、iv(建築・技術・景観の顕著な例)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】アヒラム王石棺の碑文が現存最古級のフェニキア文字資料であり文字体系の源流に連なるとされる点、新石器時代から現代まで連続的に居住されてきた都市である点が問われやすい。