インド南東部タミル・ナードゥ州、ベンガル湾に面する港町マハーバリプラムに残る建造物群。
7〜8世紀、パッラヴァ朝のもとで一枚岩を彫り出して造られた石造建築群からなり、戦車形の祠堂
「パンチャ・ラタ(5つの戦車)」や岩窟寺院(マンダパ)が代表的である。
海岸に建つ
シヴァ神を祀る海岸寺院(ショア・テンプル)や、巨大な野外浮彫「ガンガーの降下」も著名である。
彫刻の柔らかく流麗な作風はパッラヴァ様式の特徴で、その影響はカンボジアやジャワなど東南アジア各地にまで及んだとされる。
南インド有数の海洋交易港として、東南アジアとの文化交流の窓口ともなった。
1984年、パッラヴァ朝の芸術的達成を伝える建造物群として
世界遺産に登録された。
登録基準はi(人類の創造的才能を表す傑作)、ii(文化交流の証拠)、iii(文明・伝統の証拠)、vi(出来事・生きた伝統・思想・信仰との関連)。
【検定ここが出る】一枚岩から彫り出された「パンチャ・ラタ」と海岸寺院が代表的建造物である点、パッラヴァ様式の影響が東南アジアにまで及んだ点が問われやすい。